本郷村だより

文生書院のブログ

本郷村だより header image 2

布哇(ハワイ)貴重資料解説(5) 『布哇開國史』

2012年04月24日 · コメント(0) · 古書, 復刻版

英文書名:History of the Foreign Intercourse of Hawaii 

〔橋本花村/著〕

編者の橋本花村によれば、1918年当時で、従来からハワイの歴史に関する日本語の通説的な良書が無かったので、奮発して本書を自身でまとめたということである。

編者は種本(たねほん)数点を明かしつつ、文章を飾らず歴史の事実を詳細にかつ広範囲に亙って述べている。日本人に関する記述は殆んど皆無といって良い。本書の校訂者は布哇便利社編集部で発行所は布哇便利社出版部(ホノルル)であった。

同社は当時かなり手広くビジネスを展開していた会社で出版業も兼ねていた。同社の出版物に注目すると、『布哇お伽噺』、『日英布会話書』、『布哇西洋料理書』、『布哇叢書』などを出していた。その第1編は『書斎学校社会』(角田柳作著)、第2編は『若き主婦の為に』(赤星千代子著)、第3編は『夕日のない島にて』(神田謹三著)、第4編は『布哇の動物と植物』(土屋泉石著)と続いていた。著者はいずれも布哇生活体験者・居住者・斯界の権威であった。一方、『通俗家庭医典』や『帝国百科全書』など、多数の日本側人気書物、実用書類のハワイ一手販売を手がけていた。

hawai5

“本書の材料はアレクサンダ氏の布哇史を基礎としてフヲナンダ氏のポリネシアン人種、ボールドウィン氏のハイワイ地理、ローレンス女史の太古の布哇及び布哇の 今昔、世界と人類、布哇の話等より拾集翻訳して配列した”。第一編:20章(概説よりババス岬)、第二編:2章(カメハメハ一世の代と其の晩年)、第三編:12章(カメハメハ2世からカフマス摂政権の了り)、第四編:17章(カメハメハ3世の初代から同晩年)、第五編:五章(カメハメハ4世の代から革命及び米布合併)。

342p.+写真1p.+自序/凡例/目次14p.+写真版目次

【文生書院:復刻版『初期在北米日本人の記録』に収録されています】

ISBN 4-89253-228-2

タグ :

コメント(0)

コメントはまだありません。

コメントする