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在米 婦人之友 復刻版

2012年04月23日 · コメント(0) · 出版物, 復刻版

Pamphlet01

 

新序文・監修日誌より
ようやく『在米 婦人之友』(月刊誌)の電子復刻に漕ぎ着けることが出来、感慨無量である。現物でテキスト(本文等)を読み込んで行く度に、小さな紙片・紙屑・埃が膝の上に落ち、オフィッスの掃除や保健衛生にも気を使ったものである。パルプの寿命の短さにも同情する思いであった。戦前期の在米一般市販雑誌のなかでも、この雑誌は「成功雑誌」の貫禄を示しているが、特に婦人雑誌のジャンルでいえば、日本の『主婦之友』や『婦人公論』や『婦人画報』に匹敵するかも知れない。だが、如何せん、現物が散逸してしまっており、在米日本人研究資料としてはほとんど表面に出る機会はなかった。

幸い、不揃いものとはいえ、北米では議会図書館 (Library of Congress) とシカゴ大学図書館に残っていた。カリフォルニア大学ロスアンゼルス校にも一冊以上所蔵されていることはわかっているが、現時点で詳細は把握していない。ときたま日本の古書市場に並ぶこともあり、眼を配っているところだ。

この雑誌は表紙を創刊当初から多才な芸術家として知られた貴家鳥山画伯が担当しており(第七巻第九号・大正十三年十一月までを中心として)、驚くほどの気品を高めている。画材(題)が日本風流ではなく、月や魚や花が用いられたのは、万国共通の親しみを加え、なおかつ、在米日本人に享ける筆となった。こけしや日本人形やダルマ等、日本情緒色を使っていないのには、それなりの理由があった。また、主筆・社長・社名・印刷所の名義や名辞に数度の変化があり、現地における継続発行の厳しさなども伝えている。

『在米 婦人之友』は、それが名声を得れば得るほど、「在米男女の友」を志向したであろうし、同時期に矢崎天洋主幹の率いる月刊雑誌『在米家庭の友』と競合した。更に「家庭雑誌」であり、「処女倶楽部」・婦人会・日本語学園等々の情報広報誌の役割をも演じた。本誌の英文誌名は一貫して The Japanese women であったようであるが、今回の復刻にあたり、内容を酌んでThe Monthly Journal of Japanese Women Living in the United Statesとした。
監修者・奥泉栄三郎

上記パンフレットが出来ました。ご請求願います。

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