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「日露戦史」デジタル地図

2011年08月25日 · コメント(0) · 出版物, 古書, 復刻版, 新刊

近日刊行ご案内

司馬遼太郎氏も「坂の上の雲」ご執筆の際、拠り所とした

参謀本部編纂

「日露戦史」

デジタル地図

全20巻の内 付録地図10巻

(『日露戦争Photoクロニクル』別巻)

* A1サイズよりA3サイズまで各種
* 基本的に300dpiのPDF画像で細部まで拡大可能
* 全巻DVD-ROM 一枚に収録
* 一図単位でも販売予定

価格等は弊社HPをご覧ください。

あとがき四
—–この日露戦争の勝利後,日本陸軍はたしかに変質し,別の集団になったとしか思えないが,その戦後の最初の愚考は,官修の「日露戦史」においてすべて都合のわるいとこは隠蔽したことである。参謀本部編「日露戦史」十巻は量的にはぼう大な書物である。戦後すぐ委員会が設けられ,大正三年をもって終了したものだが,それだけのエネルギ―を使ったものとしては各巻につけられている多数の地図をのぞいては,ほとんど書物としての価値を持たない。——

あとがき六
—–価値感のない歴史など単なる活字の羅列にすぎず,この明治末年から大正初年にかけて刊行されたあらゆる書物の中で最大の活字量を持つ官修史書をいくら読んでも日露戦争というものの戦史的本質がすこしもわからないというふしぎな書物なのである。明治後日本で発行された最大の愚書であるかもしれない。
私はこの全十巻(戦史十巻・地図十巻:計全二十巻)を昭和三十年ごろ大阪の道頓堀の古本屋で買った。目方で売る紙クズ同然の値段だった。古書籍商人というものは本の内容についてじつによく知っており,値段は正直に内容をあらわすものなのである。
なぜこういうばかばかしい官修史書が成立しかたといえば,論功行賞のためであった。戦後の高級軍人に待っているものは爵位をうけたり昇進したり勲章をもらうことであったが,そういうことが一方でおこなわれているときに,もう一方で冷厳な歴史書が編まれるはずがない。
—–もしこのぼう大な国費を投じて編纂された官修戦史が,国民とその子孫たちへの冷厳な報告書として編まれていたならば,昭和前期の日本の滑稽すぎるほどの神秘的国家観や,あるいはそこから発想されて瀆武の行為をくりかえし,結局は日本とアジアに十五年戦争の不幸をもたらしたというようなその後の歴史はいますこし違ったものにちがいない。
このため、日露戦争における陸戦をしらべるについて、ときにこの作業をやめようかと思うほどに難渋した。ただ右の官修戦史にはすばらしい付録がついていた。各巻ざっと五十枚ずつ,通計五百枚ほどの精密な地図が,戦局の推移が一目でわかるようにして付けられていたのである。内容のきじゅつよりもこの地図を見てゆくほうがはるかにこの戦争が理解できた。編者はあるいは暗にそのいとがあって,いちいちへんかに対して忠実すぎるほどの地図をつけておいたのかもしれない。
この地図と,敗戦側であるロシア側の記録をつきあわせ,その局面に関するあらゆる資料や雑書のその部分と照合してゆくことによって,1つずつの局面が立体化して見られるようになった。その作業が後半から面白くなってのは,展望がようやくひらけてきて,ある局面と他の局面群の相関関係が少しずつわかり,それらの因果関係もわかってきて,全体が1個の凹凸のある風景としてうつるようになったからである。

文春文庫「坂の上の雲」第8巻 より引用

 

E0103: 日露両軍の配置(4月)

E0103

 

E0501: 第三軍諸隊之位置(明治37年6月8日)

E0501

 

E-0660: 攻撃正面第二防禦線第十一師団主力之戦闘(明治38年1月1-2日)

E0660

 

 

E0664: 旅順要塞之備砲及工事(明治38年1月2日)

E0664

 

第1巻:地図   内容明細例示

E0101    開戦前日露両軍之配置
E0102    東亜戦地一覧図
E0103    日露両軍の配置(4月)
E0104    日露両軍の配置(5月末)
E0105    鴨緑江畔第1軍之戦闘 其の1 (5月1日)
E0106    鴨緑江畔第1軍之戦闘 其の2 (5月1日)
E0107    第一軍諸隊之位置(5月7日及び11日)
E0108    靉邊門付近佐々木支隊之戦闘(6月22日)
E0109    第2軍諸隊之位置(5月14日)
E0110    十三里台子付近第一師団之戦闘(5月16日)    
E0111    金州付近第2軍主力之位置(5月25日)
E0112    南山付近第2軍之戦闘(5月25日)
E0113    第2軍諸隊之位置(5月27日)
E0114    第2軍主力之位置(6月14日)
E0115    第2軍諸隊之位置(6月14日)
E0116    得利寺付近第2軍之戦闘其の1(6月15日)   
E0117    得利寺付近第2軍之戦闘其の2(6月15日)   
E0118    岫巌付近浅田支隊及び独立第十師団先進部隊之戦闘(6月8日)
E0119    新開岺付近東條支隊之配置(6月17-18日)
E0120    独立十師団及浅田支隊之位置(6月19日)
E0121    軍隊符号   

 

巻数     組     枚数
1巻      20       20   
2巻      45       45   
3巻      28       29   
4巻      42       50   
5巻      28       28   

6巻      57       64   
7巻      21       22   
8巻      78       88   
9巻      75       76   
10巻    75       75
合計   394     422

 

同時企画として下記を準備中です。

 

1)『日露戦争Photoクロニクル』澪標の会編纂

普及版:
B5版  328頁  クリームキンマリ上質紙使用
写真が引き立つ紺色インクを使用予定
紙装丁・カバー・帯つき

特装版: 限定出版
B5版 328頁 クリームキンマリ上質紙使用
写真が引き立つ紺色インクを使用予定
小口は3方金で飾り、そこにダブル(海軍・陸軍)の小口絵を描く。
クロス製本・特装函付  

* 小口絵については弊社のHPをご高覧下さい

http://www.bunsei.co.jp/ja/hanbaidairi/books/680-fore-edge-painting-.html

http://blog.bunsei.co.jp/2011/05/03/fore-edge-painting-book-%E5%B0%8F%E5%8F%A3%E7%B5%B5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
http://blog.bunsei.co.jp/2011/06/06/fore-edge-painting-%E2%91%A0-%E5%B0%8F%E5%8F%A3%E8%A3%85%E9%A3%BE%E3%81%AE%E5%91%A8%E8%BE%BA%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

2)「日露戦争用語集・年表」澪標の会編纂

― iPhoneとiPad用 ―

詳しい明細は順次ご案内申し上げます
* アンドロイド用は追って提供致す予定です。

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