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Fore-Edge Painting Book [小口絵本]について

2011年05月03日 · コメント(0) · 古書, 洋古書

Fore-Edgeという言葉は製本用語で、製本の背文字のある反対側で本を開く側を”Fore-edge: 小口”と言います。

そこに絵を描いた本をFore-Edge Painting Book(小口絵本)と呼ばれますが、普通の状態では金箔が施されているだけで、絵は出てきません。小口を斜めに開らけば、突然絵が出てきます。

絵は職人の手で丁寧に描かれたものが多く、全部一品一点しかありません。本の内容に関係する絵から、そうでないものまであり、その絵は多種多様です。人物、風景、寓話、歴史的なもの、コミックや一種エロチックなものまであります。

ここにその一冊を写真で紹介いたします。

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テームス川岸のロンドン塔を背景に、左側チョーサー、右側はシェークスピアが描かれております。但し、普通の状態では金箔が見えるだけです。斜めに開いて初めてこの絵が出てきます。本書は小口絵だけでなく、天地にも描かれており、3方絵になっており、非常に稀な本の1冊であります。

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参考書としては:

WEBER Carl, J.:

1) A Thousand and One Fore-Edge Painting. in 1949 (在庫)

2) Fore-Edge Painting. in 1966 (在庫)

 

JEFF WEBER (Carlさんの孫):

3) ANNOTATED DICTIONARY OF FORE=EDGE PAINTING ARTISTS & BINDERS in 2010

この本は弊社が日本販売総代理店となり2011年5月より販売を開始致しました。

詳しくは下記をご高覧下さい。

 

http://www.bunsei.co.jp/ja/hanbaidairi/books/680-fore-edge-painting-.html

 

弊社では10数年前より、この種の本を集めてまいりましたが、なかなか発見することができず、苦労致しました。数年前、ある偶然からコレクターのものを発見し、それ以降徐々にその数も増やし、現在では80点を目標にできるまでになりました。

Fore-Edge Painting には色々な種類のものがございます。徐々にではありますが、ここにおいて現物の写真をお見せしながら紹介申し上げたいと思います。

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