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口絵三部作

2010年10月27日 · コメント(0) · 出版物

『口絵』と言う言葉をご存知でしょうか?

挿絵と言う言葉は皆様よく知っていると思います。口絵と挿絵は
どちらも書籍・雑誌に入っている絵や写真の事を指します。ですが、
口絵は挿絵とは違います。

挿絵は
読者に視覚上から話の内容や場面の状況を説明
すること
にあります。また、文章の間に挿入されています
口絵は小説に登場する主人公を紹介する目的
を持ち、必ず
本の始めに入れられるものです。

文明開化の波が少し収まった明治20年代に近代文学が誕生
しました。
その文学作品を読ませようと貢献したのが、視覚に訴える方法として
採用された、
色鮮やかな木版口絵
です。伝統木版の技術は浮世絵
時代よりも高度に発達していたところに、
実力、才能に恵まれた
画家
が時代に合った新しいセンスの絵を描いて登場人物の紹介をした
のが口絵になります。

『口絵のつかない絵は売れないと』
言われた程、明治・大正には
口絵ブームが起こりました。その手摺木版口絵の魅力
を、余す
ところなく解いた三部作をご紹介致します。

☆木版口絵総覧

   明治・大正期の文学作品を中心として 
                                         山田 奈々子 著 (シカゴ大学客員研究員)

・2005年(平成17年)刊行       ・口絵画像一覧  オールフルカラー

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本書では口絵についての説明、タイトル、描いた画家、系列、略歴、落款、文学作品、作家、出版社についての説明と各一覧などを掲載しています。
口絵に対する疑問を解き、可能な限りの数の口絵を網羅し、
口絵への親しみを増すための参考書
になります。どの様な口絵が、どの様な作家によって、どの様に制作されたのかが、1冊で確認できます。

こちらから詳細をご覧になれます


☆口絵名作物語集
      山田 奈々子 著 (シカゴ大学客員研究員)
・2006年(平成18年)刊行       ・カラー口絵76ページ所収

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この本では13人の著名な画家(鏑木清方、水野年方など)の作品に絞って、内容などから考えて名作と言われる作品、口絵の名作、作家と
画家のコンビによって生まれた話題とすべき口絵を取り上げています。
口絵の物語、梗概を一作ごとについて述べた上で、その
口絵が持つ
意味
画家、作家の果たした役割口絵に隠された裏話
などが記載されています。

こちらから詳細をご覧になれます


☆美人画口絵歳時記
 
 
      山田 奈々子 著 (シカゴ大学客員研究員)

・2008(平成20年)刊行            ・カラー口絵画像147点所収

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口絵の中で女性の容姿の美しさを表した美人画口絵。本書では先ず、
美人画口絵について述べ、人々の生活に深く根ざしている
干支の口絵
を取り上げ、その後歳時記に沿って新春・春、夏、秋、冬・歳末に分けた口絵を掲示し、最後に、この期間に起こった日露戦争を題材に描かれた美人画を叙述しています。また、『文芸倶楽部』で描かれた美人画も掲載していす。                                                                    AO)

こちらから詳細をご覧になれます

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