先日、倉庫の整理をしていたら和本が入ったダンボールを発見しました。いつ、誰が買ったかはわかりませんが弊社としては珍しいので、その一部である、シリーズ物の和本をご紹介したいと思います。
今回、ご紹介いたしますのは丹次郎と周辺の男女をめぐる恋愛模様を情調豊かに描いた梅暦ものと呼ばれる為永春水の人情本の連作になります。
為永春水
江戸時代後期の戯作者。 江戸の出身でかなりの近眼であった。 江戸で文化末頃から本屋青林堂を営み、式亭三馬・柳亭種彦・振鷺亭らに師事して自らも人情本を執筆していましたが、天保の改革により風紀を乱したとされて手鎖の刑に処されています。
・春色梅兒誉美 4編4冊 天保3~4年(1832~33年)
為永春水作 柳川重信・重山画
江戸末期の人情本。春色梅暦とも書く。色男の唐琴屋丹次郎と,深川芸者米八・仇吉,許嫁(いいなずけ)のお長の恋のもつれを,下町情緒豊かに描いています。
・春色辰巳園 4編4冊 天保4~6年(1833年)
為永春水作 柳烟亭國直画
「春色梅兒誉美」の続編で、米八と仇吉の恋争いと和解が描かれています。
・春色恵の花 2編2冊 天保7年(1836年)
為永春水作 池田英泉画
この本には永井荷風が絶賛したシーンがあります。
『丹次郎にツイとひきよせられた「米八」が、まずお茶で口中をすすいで
それを、休憩所にしている農家の縁側から、庭へ吐き出し、ついで、庭先の梅の蕾を3つもぎとって噛む……。』
つまり、煙草臭さを消す、今で言う「リステリン」「梅仁丹」が書かれています。
・春色英対暖語 5編15巻 天保9年(1838年)
為永春水作 歌川国直・静斎 英一画
・春色梅美婦祢 5編5巻 天保12年(1841年)
為永春水作 歌川国直等画
芸者此糸の情人半次郞が俳諧の宗匠になった事が書いてあり、それは俳諧の普及を知る一証であると共に当時の俳諧師の生活の一端が垣間見えます。
また、春色梅兒誉美と春色辰巳園、春色恵の花は合本になって
ない物もございます。こちらは少し状態が悪く、少イタミと少虫喰いがあり
ます。
春色梅兒誉美 春色辰巳園
4編12冊 4編12冊
春色恵の花
2編6冊
(AO)
また、これ以外にも約200点近くの和本をHPに掲載しております。よろしければご高覧下さい。
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