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英国馬術稀覯本2種

2014年11月06日 · コメント(0) · 古書

1.   ASTLEY, John.

The art of riding, set foorth in a breefe treatise, with a due interpretation out of certeine places alledged out of Xenophon, and Gryson .  London, Henry Denham, 1584. 4. Gold-tooled red morocco (ca. 1890) by Riviere & son; rebacked, with the original backstrip laid down. 

2.  CAVENDISH, William, Duke of Newcastle and Gaspard de SAUNIER

A general system of horsemanship in all it’s branches. London, J. Brindley, 1743. 2 volumes bound as 1. 2
Volume 1 with a double-page engraved title-page, 42 double-page engraved plates, 6 engraved headpieces, 5 engraved historiated initials, over 40 woodcuts in text. Volume 2 with 20 engraved plates (10 full-page and 2 folding printed in sepia, 8 full-page printed in black), 2 engraved headpieces (1 in sepia), 1 engraved historiated initial in sepia. 18th-century mottled calf, re-backed with parts of the original gold-tooled spine laid down.[See image on inside backcover] 

【詳細解説・写真掲載。文生書院ホームページへ】

http://www.bunsei.co.jp/images/Collection/Foreign-7/00horsepamphs.jpg

馬術という言葉から連想されるものは、日本人の場合1932年ロスアンゼルス・オリンピック障害飛越競技で金メダルを取り、戦車第26連隊隊長として硫黄島で戦死された西 竹一中尉(当時)を思い起こされると思います。

もともと西洋では、ギリシャのアテネの歴史家・哲学者・軍人でありました Xenophonが西洋馬術の源流とみなされております。16世紀に入りますとヨーロッパ各地で馬術が盛んになり、1530年代、イタリア・ルネッサンス期のナポリ乗馬学校で教則本を書いた Federico Grisone が現れ、1572年神聖ローマ帝国皇帝マキシミリアン2世がアンダルシア馬を導入してウイーンにスペイン乗馬学校を創設しました。更に、18世紀になりますとフランスでフランソワ・ロビション・ドゥ・ラ・ゲリニエールが馬術競技の基礎を築き、その流はスペイン乗馬学校にも受け継がれて行きます。一方ドイツでは19世に入りますと、グスターフ・シュタインブレヒトが登場してドイツ馬術の全盛期を築きました。

英国においても、1540年頃チェスターで世界初の競馬競技が行われており、18世紀初頭には、アラブ種の馬との交配によりサラブレッド種を生んでいる馬術に於ける超先進国であり続けております。馬術では良く英国流と言われておりますが、その源流はJohn ASTLEYが1584年に書きました一番目の本に由来するものと思います。つまり、Xenophon やFederico Grisoneから受け継いだものを記述するだけでなく、彼独自に学んだものを加味しているようであります。更に、1743年William CAVENDISHによって書かれ2番目に案内致しております本は、より貴族的な観点を持って詳述された英国風馬術が展開されております。両書とも初版本は非常に稀にしか市場に出てきません。是非ともこの機会に世界的名著の初版本をお手元にお置き下されますようご案内申し上げます。

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